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BROKEN ASHES / BROKEN ASHES Reissue with Bonus Tracks
SHIMEとのアコースティック・デユオ・ユニットBROKEN ASHESのReissue版 with Bonus Tracks.

LDM-0302 Leamington Dove Music
I Don’t Wanna Know
Love ♫
Living Without You
All I Have To Do Is Dream
Circle Game
I Will
Send Me The Pillow
Return Of The Grievous Angel ♫
Lullaby
The Last Thing On My Mind
Bonus Tracks
Hickory Wind
Devoted To You
The Angels Rejoiced Last Night
The Water Is Wide
KEIKO WALKER / THESE BOOTS ARE MADE FOR WALKING
Keiko sings the Country Classics!

LDM-0103. Leamington Dove Music
These Boots Are Made For Walking ♫
The End Of The World ♫
You Win Again
Jackson (Duet with Kenji Nagatomi)
Beneath Still Waters
Divorce
Rose Garden ♫
Once A Day
Heartaches By The Number
Apartment #9
The Sweetest Gift (with SHIME)
Produced by Keiko Walker
「ケイコ・ウォーカー、満を持してのカントリー・アルバム発表」
2012年10月、待望のフル・カントリー・アルバム“These Boots are Made for Walking”が届けられた。前作”BOTH SIDES NOW”はイギリス人の血が流れる自身の「出生のルーツを振り返る意味合いを持つアルバムであったが、“These Boots are Made for Walking”は「音楽ルーツ」を振り返った物と言える。
幼少時より親しみ、また思い入れいっぱいのフェイヴァリット・ソングをリラックスした歌声と演奏で聴かせてくれる。気心の知れた仲間たちが彼女をサポート。またかねてより交流のあるハーモニカ・プレイヤー、チャーリー・マッコイも参加。カントリーの本場ナッシュヴィルの重鎮がこのアルバムに馴染んでいるのは、彼女の音楽が世界に通用するレベルであることの証でもあろう。
’Jackson’では長年の彼女の理解者であり支援者である永富研二と、’Sweetest Gift’ではBroken AshesでのパートナーSHIMEとのデュオを聴かせてくれる。“These Boots are Made for Walking”はオールド・カントリー・ファンには懐かしく、また近年のオーガニック・ミュージックのファンにも親しみやすい内容だ。
ジャンル、世代を超えて、多くの音楽ファンを納得させるだろう。
文:白井英一郎(2012年)
KEIKO WALKER / BOTH SIDES NOW
British Rock / Irish Tradなアルバムになっています

LDM-0102. Leamington Dove Music
Both Sides Now
Matty Groves ♫
Angel ♫
Mouth Of The Tobique (Instrumental)
Rhiannon ♫
Teddy O’Neill
Solo ♫
The Water Is Wide
Toss The Feathers (Instrumental)
Greensleeves
One More Chance
Winter Light ♫
本作品”Both Sides Now”はKeiko Walkerのセカンド・ソロ・アルバムだ。ファースト・アルバム”Red Is the Rose”(93年)以降、ミニ・アルバム”Love Songs”(97年)や、SHIMEとのユニットBROKEN ASHESでのアルバム”Broken Ashes”(99年)をリリースしていたが、ケイコ・ウォーカー名義のフル・アルバムとしては11年ぶりということになる。ケイコ・ウォーカーはカントリー・ミュージック・シーンで十代から歌い始めていたが、85年にKeiko Walker & The Hot Street Bandを結成し本格的な活動を開始している。その当初、ボーカル・スタイルや選曲から和製エミルー・ハリスの誉れが高く、若手が不毛だった当時の日本のカントリー界において、はつらつとしたカントリー・ロック・スタイルの歌と演奏でたちまち人気者となった。そんな彼女のライヴにおいてここ数年イギリス、アイルランド、スコットランドのトラディショナル・ソングを多く取り上げたり、また昔からのレパートリーにもアレンジ面でそういった音楽のテイストを加えたりするなど、音楽性の変化が感じられていた。すてにファースト・アルバム”Red Is the Rose”の時点で予感させた(タイトル曲もアイルランド民謡)が、ここにきて自分の個性をイギリスやその近隣の地域の伝統音楽のスタイルにより強く打ち出すようになっていたのだ。この”Both Sides Now”にはそんな彼女の現在の姿が見える。ご存じの方も多いと思うが、ケイコ・ウォーカーにはイギリス人の血が流れている。彼女が自分のルーツに開眼したことで現在の音楽性を築くことができたと言えるだろう。このアルバムにおいてもmフェアポート・コンベンションを連想させるブリティッシュ・フォーク・ロックサウンドが聴かれるのが興味深い。そのフェアポート・コンベンションも元々アメリカのフォーク・ロック・シーンに触発されて登場したイギリスのバンドで会ったが、自国の伝統音楽の要素をミックスしたことで独自のスタイルを作り上げていた。ケイコ・ウォーカーも「彼女なりのイギリスへの回帰」を図ることで、独自の境地をみれたのだ。どんなに才能に満ち溢れたアーティストでも、カバー作品だけで自分の個性を打ち出すことは簡単ではない。しかしながら”Both Sides Now”では雄一無二のケイコ・ウォーカー・ワールドが広がっている。それは音楽性のみならず、言葉やその背景にある精神性までをパーソナルなものとして消化することで成し遂げたものである。
タイトル曲はジョニ・ミッチェルの代表的なナンバーのひとつであるが、ケイコ・ウォーカーは Both Sides Nowという言葉に、自分の内側にある「天使」と「魔女」の二面性をかけていると言う。このアルバムを聴き通せば、なるほどと思うだろう。優しさの中に、どこか妖艶な雰囲気と情念が感じられる。それは彼女の歩んで来た人生、そして音楽のキャリアの現時点での集大成と言ってよいだろう。もちろん、これからも彼女は成長していくだろうし、もっと変化していくのかもしれない。しかし、”Both Sides Now”には、人間的にも音楽的にも成長したケイコ・ウォーカーの今の姿がある。そこには自信が満ち溢れ、また同時にある種心機一転な初々しさも感じさせる。いろいろな意味で興味深い作品となっているのである。
このアルバムを一言で表現しようとすると、ブリティッシュもしくはケルティックなフォーク・ロック作品ということになろう。しかしながら、スティーヴィーニックスのフリートマック時代のヒット曲”Rhiannon”を取り入れるなど、一筋縄でいかない選曲がなされている。またトラディショナル・ソングをロック・ビートにのせた”Matty Grove”は大胆不敵だし、全体的にはアコースティックなアレンジが多いが、静かなグルーヴが息づいている。聴き応えは十分だ。インストゥルメンタルが二曲フィーチャーされているが、そこではケイコ・ウォーカーがボウランの腕前も披露していることも特筆しておきたい。
文:白井英一郎(2004年)
BROKEN ASHES / BROKEN ASHES
SHIMEとのアコースティック・デユオ・ユニットBROKEN ASHESのアルバム

LDM-0301 Leamington Dove Music
I Don’t Wanna Know
Love ♫
Living Without You
All I Have To Do Is Dream
Circle Game
I Will
Send Me The Pillow
Return Of The Grievous Angel ♫
Lullaby
The Last Thing On My Mind
KEIKO WALKER / LOVE SONGS
3曲入りのミニ・アルバム。カントリーとアイリッシュサウンドをブレンドしたアコースティックアルバム。

LDM-0101. Leamington Dove Music
Johnny & Sara (Duet with Brent Kinser)
Take Away The Load ♫
Lullaby
KEIKO WALKER / RED IS THE ROSE
ファーストアルバム!Country -Rockサウンド

SPUR, R390317
One Way Rider
Heaven With You
Across The Borderline
Red Is The Rose
Let It Be
I Thought I Heard You Calling My Name
Love Will Come True
Red River Valley
Wildwood Flower
Maggie
ケイコちゃんとホットストリート・ストリート・バンドに愛をこめて
_____________________ 島田 耕
鼻にかかった、せつない歌声と耳なじみのよいメロディとシンプルな音だけでカントリーが成立する時代は既に終わっているはずなのに、音も曲も歌も既存のロジックに頼りすぎている。
と思えてならない日本のプロフェショナル・カントリーシンガーたちの中でケイコ・ウォーカーの存在は、彼女のバンド、ホット・ストリート・バンドのメンバー共々カントリーのプロシンガー、ミュージシャンとして自分たちが目指す音楽上の理想と現実とのジレンマをフォーク・ロック、カントリー。ロック、西海岸ポップスといった他の分野の音楽に関与することで解決しようとしている稀有の存在である。
依然としてまだまだ少数派のカントリー音楽で。しかもプロフェショナルなヤング・カントリーの女性ヴォーカリスト皆無という逆環を乗り越えてきたケイコ・ウォーカーとホット・ストリート・バンド。その歌と演奏はいつも、エミルーハリスへの愛情と言ってもよい熱い思いをそのままに楽しく、カントリーへの情熱そのままに元気いっぱいだ。
日本のカントリー歌手なら当たり前の日本語による和製カントリーや青春歌謡フォーク・カントリー路線とは対照的に、本場アメリカ指向。インターナショナルスクール育ちの英語力を発揮して「カントリー・ガール」であることを、これまでの日本の歌手の誰よりも自然に、素直に表現して、本物のカントリーを歌える歌手を目指してきた。ケイコ・ウォーカーという女の子は、そんなカントリー・ガールなのである。
文:島田 耕(1993年9月)